昨年起きたネパール地震で車いすのニーズが増え、現地の障害者団体から
手動車椅子製作のための専門家派遣の依頼があり、
当会からハビブがネパールを訪問してきました。
現地、CILカトマンズからレポートが届きましたのでご紹介いたします。

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ネパールからこんにちは!
最初にネパールでの車椅子製作研修を成功裏に導いてくださった
さくら車いすプロジェクトの皆様に感謝をもうしあげます。
CILカトマンズは車いすの専門家である
坂本しょうじさんとハビブ・ウル・ラハマンさんを
派遣してくださったことに感謝を申し上げます。

ネパール車椅子製作研修は、AAR-Japanとさくら車いすプロジェクト、
カドマンズ大学、CILカトマンズの協働によって成功しました。
参加者は20人で障害当事者も含まれており、積極的に研修に参加しました。

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この研修は7月29日から8月10日までカトマンズ大学で行われました。
研修の危険集車いす専門家の坂本さんとハビブさんは、
デザイン・溶接技術など車椅子製作に関するアイディアと知識を提供してくれました。

研修の最後にCILは参加者全員に修了証をお渡ししました。
研修終了後、CILの事務局はネパールで車いす製作を続けていくことを決定しました。
このためCILは、障害当事者であるクリシュナ・チャンダーをチームリーダーに指名しました。
このチームには5人が所属しています。

今回の20人の参加者のうち、Mr. Josh Bahadur DC, Mr. Ramkaji Mijar(障害者),
Mr. Nar Bdr Dahal(障害者), Mr. Kusum Shrestha,Mr. Sumaが車椅子製作に加わります。
またCILとカトマンズ大学は会議を持ちました。
両者は、同じ場所で車いす製作を続けることに同意しました。

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事業計画
1.CILはアルミニウム製の標準型車いすの製作を続ける。
今年、CILは75台のアルミ製車いすをAAR-Japanと女性福祉省からの支援で作成する。

2.CILは車椅子修理センターカドマンズを設立することを決定した。
CILは、さくら車いすプロジェクトにセンター継続のための素材の提供を希望する。

3.CILは、ネパールに車いす製作のためのチームを立ち上げる。
Mr. Sunil Pariyarが電動車いす製作チームのリーダーをつとめる。
CILはさくらクルマイスプロジェクトに下記を要望します。

a.技術サポート-CILは電動車いすの先進的知識をお持ちの専門家の派遣を希望します。
b.いくつかの重要なパーツ:CILはさくら車いすプロジェクトにバッテリー、コントローラー等
電動車いす製造のためのサポートを要望します。
これらはネパール・インドでの入手は非常に困難です。

4.CILはさくら車いすプロジェクトに1年間で50台の電動車いすの支援を要望します。
前回のさいとう工房さん、Mr. Krishna Bhandari ら数人のネパール人チームが
ネパールに1台1台運んでくれるだろうということでした。
これらの電動車いすはCILカトマンズにより管理され、必要な障害者に配布されます。

5.CILはさくら車いすプロジェクトに将来性のある人を日本で研修生として招待していただくことを要望します。

6.CILは、さいとう工房さんに近日中にネパールに来ていただくことを要望します。

ありがとうございます。
クリシュナ・ゴウタム

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